カフェ巡りをしている私は、いつもオムライスを頼む。 今日こそはって、どこか浮き足立って注文して、テーブルに運ばれたオムライスへ慎重にスプーンを入れ肩を落とす。いつもそう。 今日こそ、今度こそは、この店こそは。 端から期待しなければいいのだけれど、今日こそはって思ってしまう。 何より今日のこの懐かしく思う気持ちは初めてだ。