誠さんへ訴えるような瞳を向けると、眉を寄せた誠さんが声を震わせた。 「ごめん。言い出せなくて。俺、すごく後悔したんだ。あんたには……後悔して欲しくなかった」 「後悔……って、だって、そんな、どういう……」 言葉も考えも何もかもが上手くまとまらなくて、最悪の事態を想像してしまう。 やっと辿り着いて、会えるかもしれない父親。 会うつもりは無かったけれど、一生会えなくなるのとはわけが違う。