向かい合って座る翔子の肩越しに、凝視していたみたいだ。
 翔子は苦笑して、呆れたような声で言われた。

「キッチンの彼が気になるの? 話しかけてみればいいじゃない」

「ううん。いいの。ピアスをしてるからきっと軽い男で遊んでいると思う。だから私なんて遊ばれて、ポイッってされちゃうもの」

 そう思っても、再び心奪われそうになって目を逸らした。