「明日さ、理科の実験あるじゃん」
「確か、水溶液の実験だったっけ。ミョウバンとか使う」
「そうそう」
「それで、それを使ってあいつに嫌がらせしてやろうぜ」
「どうすんの?」
「給食に、混ぜてやんの」
「ええ〜、まじ?クソ面白ぇ」
「じゃ、そういう事で」

そんな内容だった。
光留は、どうにかして止めたいと思ったが、自分にそんな権限がない事も同時に悟った。
そんな自分が嫌だった。