光留から全てを聞いた級長は、驚き、言葉を詰まらせた。

「それ、……本当なのか?」
「う、うん。……あいつらが、やったんだと思う。ねぇ、どうしたらいい?」

怯える光留に、級長は表情を緩めた。

「お前は悪くないんだ。あとは、俺がなんとかする」

力強く言い、彼は教室を出て行く。その後ろ姿に、光留は感謝を送り続けた。