光留たちは3時間目を終え、教室に戻ってきていた。

午前中最後の授業は、光留の好きな社会だったけれど、彼は全く集中することが出来なかった。
終業のチャイムが鳴り、教科担任が

「終わります」

と言うと、一斉に立ち上がり礼をした。そしてとうとう、給食の時間がやって来てしまった。

もしかしたら実行しないのではないか。
光留は淡い期待を抱いていたのだが、それを打ち砕く出来事が起こった。