学校が終わってからという時間だったためか、もう殆どのアトラクションは動いていなかった。
「あー、流石に動いてないかあ。でもパターゴルフはできるみたいだね」
まじですか。この時間からパターゴルフ? 多分ボール見えなくなっちゃうけど?
「やろうよ、翔太くん」
「ま、まぁいいですけど」
「良かった」
とはいえ、そうそう長くは出来なかった。林田さんは意外にも慣れた手つきでボールを打っていた。もちろん、僕の方がスコアは良かったけれど。

「ありがとう、付き合ってくれて」
「いいえ」
もう空もすっかり夜への準備を終えた風情で、早く帰らないとなとふと思う。