林田と名乗った女性に、僕はついていくことにした。
「翔太くん、私の行きたいところ、ここから自転車で40分くらいかかるんだけど、大丈夫? 」
「ええ、林田さんこそ自転車どうするんですか? 」
「大丈夫、私あそこに停めてるから」
そう言って駐輪場を指差す。彼女はそうして、その駐輪場へ向けて歩き出すので、僕はその後ろを自転車を引いて続く。
「それじゃ、ついてきて」
林田さんは自転車のペダルを踏み込んで、進める。
一体何処へ向かうのだろうか。僕は少し不安になりながらも漕ぎ進めた。
20分ほど進んだところで、僕は気づいた。
僕たちは、小さい頃美耶子とともに遊んだあの公園に向かっていると。
「でも、なんでだろ」
小さく呟いた。前を行く林田さんには聞こえていなかったようで、そのまま進んでいく。
さらに20分ほどすると、やはり馴染みの駐車場へと僕たちは入った。
「さて、ついた! 」
黙々とペダルを漕いでいた彼女もそれを緩めて、久し振りに口を開いた。
自転車を止めると、何か懐かしい空気が漂っていた。僕はゆっくりと歩みを進める。
「翔太くん、私の行きたいところ、ここから自転車で40分くらいかかるんだけど、大丈夫? 」
「ええ、林田さんこそ自転車どうするんですか? 」
「大丈夫、私あそこに停めてるから」
そう言って駐輪場を指差す。彼女はそうして、その駐輪場へ向けて歩き出すので、僕はその後ろを自転車を引いて続く。
「それじゃ、ついてきて」
林田さんは自転車のペダルを踏み込んで、進める。
一体何処へ向かうのだろうか。僕は少し不安になりながらも漕ぎ進めた。
20分ほど進んだところで、僕は気づいた。
僕たちは、小さい頃美耶子とともに遊んだあの公園に向かっていると。
「でも、なんでだろ」
小さく呟いた。前を行く林田さんには聞こえていなかったようで、そのまま進んでいく。
さらに20分ほどすると、やはり馴染みの駐車場へと僕たちは入った。
「さて、ついた! 」
黙々とペダルを漕いでいた彼女もそれを緩めて、久し振りに口を開いた。
自転車を止めると、何か懐かしい空気が漂っていた。僕はゆっくりと歩みを進める。