そう言うと、ぱっと顔を俺に見せて顔を赤くさせた。
それに釣られて俺まで赤くなる。
「な、なに赤くなってんだよ」
「そっちこそ!」
「べ、別に赤くなってないし!」
「嘘、赤いよ!!」
何故かムキになって言い返す。
お互いに引かず、じっと睨み合う。
俺から引くなんて絶対にしたくなくて、グイッと顔を両手で包み込んで距離を近づかせる。
「あんたの方が、赤いよ」
「……つっ」
熱で元々赤かったんだろうけど、さらに赤く染まってリンゴみたいだ。
せっかく合った顔をまた逸らす。
その時見えた、白い首筋。
細くて、綺麗で、目が離せない。
舌を這わせて、噛み付きたくなる。
「……せ、聖夜くん?」
