「入れて」 そう言うと俺達を中に入れた。 ふらふらな足取りで手すりに掴まりながら階段を上がる。 「ちょっと、さつき大丈夫?」 「へ……? あぁ、うん。さっきお薬飲んだし……。平気平気」 なんて言うくせに部屋に着くなりベットに倒れる。 「さつきっ、大丈夫!?」 「大丈夫〜。あ、今お茶でも入れて……」 そう言って立ち上がった途端、目眩がしたのか倒れ———かける。 咄嗟に手を出して、受け止めた。 危な……っ!