「瑞希ちゃんが好きなの!?」


「それとも瑞希ちゃんとよく一緒に居る子が好きなの!?」


「どうなの!?」


「もしかして、付き合ってるんじゃ、」




―――ダンッッ


思い切り壁を叩くと、女子達はビクッと黙った。




「迷惑って、分かんない? うざいって、分かんないわけ?」




空気が一瞬で凍り付き、怯えた目で俺を見る。
俺はそいつらに背を向けてその場を去った。


まだ苛立ちが治まらない。


教室に戻ると事情を知っている高木達が俺に視線を向け、興味津々に聞いてきた。