「待ってよ、聖夜くん!」


「そうだよ! てかさぁ、その態度酷くない?」




ブチッと、頭に来た。




「……だから? 酷いから、なに?」


「そ、それは……」




騒いでいるのは周りの女子だけ。
告白して来た女子は何も言わず、泣きそうな顔をしている。


俺はその子に近づいて、




「好きだから、なに? 俺はどうすればいいの? 『はい、そうですか』で終わりじゃん」




見下ろすように言った。




「……つ、付き合って……欲しい」




絞り出すように小さく零す。
早くそう言えっての。