今日も朝から雨だった。
じめじめしてて蒸すような熱さ。
あー……だるいな。
ビニール傘をさして、学校に行く。
昇降口の傘立てに傘を置いて2階まで上がった。
席に着いて隣を見る。
……なんだ、まだ来てないのか。
と、勢い良く後ろから誰かが抱きついて来た。
こんな事する奴なんて検討ついてるけど。
「聖夜おっはよーんっ!」
耳元で大声を出される。
「……瑞希、声デカい」
「ごめんごめん! だって聖夜に朝から会えるの嬉しいんだもんっ」
「毎日会ってるでしょ」
「そうだけど〜。あ、今日さつき来ないよ」
は?
来ない?
「……なんで?」