私は一週間、学校を休んでいた。
元々身体が丈夫ではなかったから、高校入学した時も体調を崩して休んでいた。
そのせいで―――私には友達が居ない。
調子が良くなって学校に行くと、既にグループが出来ていて、私はスタートを出遅れた。
「お母さん、ゆうちゃんから手紙来た?」
「えっ……」
その反応からして、来てないことが分かる。
「ゆうちゃん、酷いよ。私に内緒で大学も海外に行くなんてさ」
「まあまあ、そんなこと言わないの。ほら、早く食べなさい」
朝食を食べ終えて、少しだけテレビを観てから家を出た。
「いってきますっ」
中学から使っている自転車に乗り、ペダルを思い切り踏み込んだ。