「ゆうちゃんっ、ゆうちゃん!! なんでここに居るの!? 逢いに行ったのに!」
「驚かせたかったんだよ。さつき、熱があるんでしょう? 寝てなくちゃ」
そうだ。
私、熱だったんだ。
でも、ゆうちゃんの顔を見たら、だるいのがどこかへ行って元気になっちゃった。
「もう平気! ゆうちゃん見たら、治っちゃった!」
「本当に? 良かった。……さつき、逢いたかったよ」
ゆうちゃんは私を優しく抱きしめる。
あぁ、ゆうちゃんの匂いだ。
ゆうちゃんの体温だ。
やっと、逢えたんだね、私達。
ようやく、ようやく―――……