「イチゴパフェ、3つですね」
「はい」
店員は店の奥に引っ込んでいく。
何か言い足そうにしてるあいつを無視する。
腕を組んで背もたれに縋っていると、瑞希はそのまま俺の隣に座って寄り添って来た。
うっとしいと思いながらもそのまま待っているとパフェが来て、瑞希は嬉しそうに写真を撮った。
俺はさっさとスプーンですくって食べる。
でも、目の前に居るあいつはじっとパフェを見つめて食べない。
「聖夜〜、イチゴあげるっ。はい、あ〜ん」
「やめろ。要らない」
「えぇ〜」
口を尖らせわざとらしく拗ねる。
その様子がうざい。
「ねぇ、あんた」
「は、はいっ」
あ、また敬語。
やめろって言ったばっかりなのに。