「読んでいいの?」


「いいよ」




瑞希はその空いた席に座って、封筒の中から手紙を取り出して読んだ。
いいよとは言ったものの、なんだか照れちゃう。
読み終わると興奮しながら私の背中をバシバシ叩いた。




「きゃー! “大好き”だってー! やっば、めっちゃテンション上がるぅー!!」


「は、恥ずかしいな……」




その時、




「瑞希、そこ邪魔」




聖夜くんが来た。