「……そうよね。悠二くんは、さつきの一番だもんね」


「うん」


「あ、さつきちゃん。さっきのアルバム見せてよ」


「いいよ〜」




部屋に戻ってさっき見ていたアルバムを開いた。
私も久しぶりに見るから、懐かしい。




「わ、さつきちゃん、幼〜い!」


「それ私が小学2年の時だよ」




私の家族とゆうちゃんの家族でお花見に行った時の写真。
この頃は単純に、ゆうちゃんが好きだった。


友達として、家族として、ゆうちゃんが大好きだったんだ。




「あ、今度は2人のだ」


「……それ、初めてデートした時の」




まだ私達が中学生だったから遊園地や水族館なんて行けなかったから、商店街を見て回っていた。
その時、お店の人にお願いをして、写真を撮ってもらった。




「へぇ〜……。今は、ゆうちゃんどうしてるの?」


「え?」


「連絡、取ってるんでしょ?」