「駄目じゃない! 多分大丈夫だよ」
「やった〜!」
瑞希ちゃんはぴょんぴょん跳ねて喜んだ。
そんな反応されると私もうきうきしちゃうな。
放課後、楽しみだな。
放課後になると急いで帰る支度をした。
準備が出来るて立ち上がると、私の様子を伺ってたのか同じタイミングで聖夜くんも立ち上がり、一緒に瑞希ちゃんの席に向かった。
そのまま自転車小屋まで行き、自分の自転車に鍵を刺してみんなと一緒に歩いて向かった。
「あんたの家って、学校から遠いの?」
「え、あの、自転車だと20分くらい、です」
「そうなんだ〜。私なんて8キロあるから毎日バス通なんだよ」
「え、そうなの? 帰りのバスある?」
「大丈夫大丈夫。聖夜は近いんだよね?」
「あぁ、うん。10分くらいかな」
話しているとあっという間に家に着いた。
茶色の屋根に白い壁、車1台止めれる駐車スペースがあって、玄関前にはお母さんが育ててるお花がいくつか置いてある。
「ここだよ」
駐車場の隅に自転車を止めて、2人を家の中に入れた。