「そっか〜。だから授業中話してたんだね。てっきりさつきちゃんも聖夜に気があるのかと思っちゃった」


「そんなのないよ、あんな人!　席変わってあげたいくらいだよ……」


「まあ、聖夜は人見知り激しいだけで、慣れれば普通だよ?」




ふと瑞希ちゃんは何かに気づいたみたいで、手を大きく振った。




「聖夜〜!!　今日遊ぼうよー!!」




その声は教室中に響くくらいに大きくて、何人かが瑞希ちゃんの方を向いていた。
それくら大きい声だから聖夜くんが気づかないわけがなく、不機嫌そうな顔して近づいて来た。




「声デカ過ぎ。いいけど、どこで遊ぶ?　つか、他も誘う?」


「うーん。あ、ねぇ、さつきちゃんも遊ぼうよ」


「えっ!?」




いきなりの事に驚く。


私も?
私もいいの?