「え?」


「私、気の合う子がいなくて、嫌だったの」


「わ、私も……瑞希ちゃんが一緒なクラスで良かった。私、ひとりで心細くて……」


「ねぇ、なんでずっと休んでたの?」


「身体弱くて、ずっと寝込んでたんだ」


「そうだったんだ。もういいの?」


「うん、大丈夫」


「そっか。あ、さつきちゃんはさ、好きな人いる?」


「えっ?」




仲良くなって少ししか経ってないのに、もうこんな話するの!?
その質問にすぐ思い浮かんだのは、ゆうちゃんの顔。




「その反応はいるんでしょ? 誰? 私も言うから!」




瑞希ちゃんの勢いに負けて、ゆうちゃんのことを話した。
19歳になる彼氏がいるって言うと物凄く食いついて来て、質問が止まらない。




「えっ!? 大学生!?」


「顔は!? カッコいい? 可愛い?」


「なんで付き合ったの?」




ゆうちゃんとの過去を少し話すと瑞希ちゃんは、




「漫画でそういうの読んだことあるー!」




って言った。