「ねぇ、さつきちゃん」 肩を叩かれ振り返ると、あのセミロングの女の子。 「一緒に行っていいかな?」 いきなりの言葉に驚いて、足は立ち止まる。 「え……いい、の?」 「さつきちゃんが嫌じゃなければ」 「う、うんっ」 目がきりっとしていて、頼りになる雰囲気だった。 名前は、瑞希(みずき)ちゃん。 私の知らない先生の話や同級生の話をしてくれて、楽しかった。 瑞希ちゃんはお昼も誘ってくれて、ひとりで食べるつもりだったからすっごく嬉しかった。 「さつきちゃんが同じクラスで良かった」