聞く機会なんていくらでもあったのに!
瑞希に聞くか!?
いや、瑞希の事だから「聖夜、さつきが好きなの!? 私が居るのに!!」なんて言って面倒くさそう。
「セイ、さっちゃん大丈夫だった?」
授業は終わった頃、海斗がやって来た。
「……なんで知ってんの?」
「もう噂になってるよ。さっちゃんは?」
あんなに大事だったから、知られるのは早いか。
「さあ? どうなったんだろう」
病院に居るのか、保健室に居るのか。
保健室に居るならきっと早退してるよね。
「心配だね?」
ドキッと、心臓が跳ねた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…