あぁ、なんで私ってこうなんだろう。
なんでこんなに弱いんだろう。
こんな自分を変えたいのに、何も出来ないや。
「そうだ。ねぇ、さつき」
「……なに?」
自分に落ち込んでいると、瑞希はキラキラと目を輝かせて私を見る。
「お祭り、一緒に行こうよ」
……え?
「お、祭り……?」
「そう! 聖夜も誘って3人で! ね?」
嘘……嘘、嘘。
「い、いいの?」
「当たり前じゃんっ」
自分でも分かるほど、頬が上がっていく。
瑞希も、同じように私を誘ってくれるなんて、嬉しすぎるよ。
「行きたい!」
「ふふっ。さつき、浴衣着なよ」
「着る! 絶対着る!!」
お母さんにお願いして、着付けてもらおう。