ゆうちゃんの夢を見た。 ゆうちゃんが私の名前を、私の大好きな声で呼ぶ。 私もゆうちゃんの名前を呼ぶけれど、身体は何故か動かない。 ゆうちゃんは私の名前を呼びながらだんだんと、遠くなっていく。 待って、ゆうちゃん。 行かないで。 私、もう、ゆうちゃんと離れたくないの。 ねぇ、やだ。 行っちゃやだ。 行かないで―――……! 「さつき!!」 ハッと、目が覚める。 目の前には瑞希が居た。 「……みず、き……?」 「大丈夫? 凄くうなされてたよ」