………………。
「ねえ、琴音」
「なに? 美輝」
「眠れないんでしょ」
「うん、目が冴えちゃって。それにふたりで寝るのも久しぶりだし、なんか嬉しい」
「わたしもだよ。じゃあ男子もいないし、久しぶりに女子会でもしよっか」
美輝はそう言って起き上がると、カバンの中からポテチを一袋と冷蔵庫からコーラを二缶取ってきてくれた。
きっとこうなることを予測して用意してくれていたんだろう。
こんな時間にお菓子とジュースなんて女の子にあるまじき行為だと思うけれど、こういうときは特別だ。この背徳感が話に華を添えるのかもしれない。