ホットサンドを頬張りながら、キッチンへと行く。置いてあったマグカップに勝手にコーヒーを注ぐ。

なにこれ、美味しい。もしかして高いコーヒーなのかな。

平日の朝。私たちの年代なら、普通は、普通に電車で通勤したりして、働いている。

それなのに、どうだ私ときたら。

高校のクラスメートの家にあがりこんで、作ってもらったホットサンドを食べてる。
私、何やってるんだろうなあ。

そう考えながらも、咀嚼を止めることはない。メモ帳をぺらりと裏返すと、『鵠用昼ご飯は冷蔵庫にある』と書いてあった。