正面に座った翡翠を眺める。 高校のときと殆ど変わっていない。いや、七年分歳は取ってる。 私も同じか。 「ねえよ」 ぱくぱく、と翡翠は炒飯を食べていく。 「翡翠、朝ごはんはホットサンドが良い」 「泊まる気か」 「大丈夫、私どこでも寝られるから」 「何も大丈夫じゃない」 目を覚ますとベッドの上で眠っていた。 見慣れない天井に目を細める。開け放たれたカーテンの外から入ってくる朝の光が眩しい。 いつの間にか眠っていた。