竜二と母、兄の三人で食事する
「お前の方が先に結婚するのかー」
「大学卒業してからだよ。多分ね」
「多分て……ちょっと子供が出来たからって言うのは雫が可哀想だからちゃんと大学は卒業させてあげてよ」
「子供はちゃんとする。多分てのは雫ちゃんが資格を取るからだから」
「はぁ、あれだけ遊んでたお前がねー、家庭作るか……」
「会社入ってからは必死で働いたよ。だいぶ落ちついてきたところに癒される彼女を見つけたんだ」
「どっちが結婚してもいいわ。元気なうちに孫と遊びたい」
「竜二、明日昼メシ行ける?」
「明日は無理、店舗まわるから。雫ちゃんにもタクシーでバイト行って貰おうと思ってるから、明後日なら大丈夫だよ」
「そうか……じゃあ、俺が明日連れて行こうか?」
「えー、二人?」
「まあまあ、顔合わせってことで、写真送れよ」
「会うの?本当に?」
竜二は携帯から雫の写真を出して兄に送った
「絶対に名刺渡してよ。不審者扱いになるよ」
「わかったよ」
竜二は時間になり、雫を迎えに行った