忍が話し出す
「あっ、そうだ俺も彼女できた」
「忍やったな、何か次々といいこと続くよな」
「みんな、一気に結婚するなよ。御祝儀がたまらんからな(笑)」
「年末は外で食おうぜ彼女紹介するし、雫ちゃんもたまには外で呑むといいよ。忍も彼女連れてくればいいし。それまでに彼女できたらみんなも連れてくればいい」
「だって、雫ちゃん。でも二次会家にくるだろ?」
「日によるよな」
終電の時間が近付く
「竜二、俺、今日は帰るから」
「電車ないだろ?」
「車で迎えに来てくれるって」
「結構かかるだろ?」
「車の運転好きみたいでさ、友達がこっちに多いからよく出てくるらしい」
「前言ってた子か?」
「うん」
「頑張ったな」
忍は照れて頷いた
みんなは忍を残して帰っていった
忍は彼女の連絡が入るまで竜二と部屋の片付けをする
忍に連絡が入り竜二と一緒に玄関を出た
暫くして竜二が戻ってきた
「ショートカットのおとなしそうな子だったよ」
「忍さんはコートでは凄い動きも早いのに話すとゆっくりだよね」
「そうなんだよ。テニスも一番上手くてスクールでも教えてるのに女の前じゃ上手く話せないんだよ」
「みんないい人ばかりで私も楽しい。私部活とかしてなかったから仲間っていなくて羨ましい。竜二さんもう少し呑む?明日休みだし」
「呑む(笑)雫ちゃんは明日授業は午後からだよね」
「明日休む。竜二さんとゆっくりしたくて……四時からバイトは行くけど」
二人は寝室で話し、眠りについたのは夜中の三時を回っていた