「そうそう美咲は広樹にまかせとけばいいんだよ」
竜二は空いた皿を下げてダイニングに行きビールを出してくる
(竜二さん、よく呑んでる。自分の好きな酢豚出してきたし)
「俺の好物~」
「俺、ピーマン苦手」
「竜二は中華行くと絶対酢豚頼むよな」
「うん」
「竜二って好き嫌いなかったっけ?」
「んーあんまりないと思う」
「雫ちゃん、竜二の苦手なものは?」
「基本ないですね。強いて言えばお魚はあまり食べないですね。
夜はビール呑むのでご飯食べないんですよ。だから刺身は食べますけど朝食に鮭焼いても骨の多いところは食べてないので最近は刺身用の鮭の短冊のを買ってきて焼いてます」
「嫌いじゃないよ」
「骨取るのが面倒なんでしょ?」
「うん」
「子供じゃん」
「あっ、そうだ招待状が出来たんだ」
紀之がみんなに配布した
「今度奥さん連れてこいよ」
「そうだな紹介したいしな」
「雫ちゃん、これ」
竜二は招待状を見せる
竜二と雫の名前が書いてあった
「えっ、私も?」
「婚約者だからね。二人でおいで」
「ありがとうございます」
普段無口な祐介がしんみりと話す
「そのうちみんな結婚してさ家族で集まりだしてさ、竜二が家建てて、集まりたいよな」
「何で俺?」
「お前が家建てるの早そうじゃん」
「紀之かもじゃん」
「俺は暫くは賃貸だな、結婚式にお金いるし(笑)家建てるとしてもそんな人呼べる広い家は無理だろうな」
「俺、結構このマンション気に入ってるんだけどな、暫くは住むよ」
雫も頷いた
「私も気に入ってます(笑)」
「まあ、すぐにじゃなくてもだよ。子供二人できたら考えるだろ?」
「そうだなー、子供ができれば部屋いるしなー」
雫は竜二を見た
(本当に私との結婚とか将来を考えてくれてるんだな……嬉しい)