次の日、鍵が開いて一人の女の人が入ってきた
「おはようございます」
「おはようございます。わざわざありがとうございます」
雫はソファーから立ち上がる
「あっ、座ってください。その為に来たんですから」
雫は座った
「初めまして、土居と申します」
「若宮雫です」
「奥様からよく聞いてます。竜二さんの婚約者様でお料理がお得意らしいですね」
「得意というかまあ家事が好きです」
「時々お掃除には来させていただいてたんですがお料理はいつ食べるかわからないから用意しなくていいといわれて食事面が心配だったんですよ」
「土居さんは小さい頃の竜二さんも知ってるんですか?」
「はい、奥様がお忙しい方なので小さい頃からお手伝いさせてもらってました」
「どういう子供でした?」
「そうですねー、お兄様の後をついてまわってましたね(笑)仲がよい兄弟ですよ。ご両親が忙しいのでよく二人で遊んでました」
「へぇ」
「竜二さんのほうが一人で何でもなさりますね。お兄様のマンションに呼ばれる方が多かったです」
(土居さんも優しそうな人……竜二さんも可愛がってもらってたんだな)
三日間土居さんに来てもらい雫も四日目から大学とバイトに行くことにした
「絶対無理はしないこと。わかったね?」
「うん」
竜二は大学に送り仕事へ向かった