竜二は家に戻った
「おかえり」
「ただいま、母さんと話したよ」
「うん、ヨガ入れてたから」
「あしたから三日間ね、土居さんていう人が午前中だけきてくれるから買い物とか頼んで料理も作ってもらって」
「土居さん……」
「うん、鍵も持ってるから玄関まで出なくていいからね。あと大学も送り迎えするから時間割後で教えて。バイトにも送るから」
「竜二さん忙しいから大丈夫だよ。バスがあるし」
「外回りしてるときはどうにでもなるから大丈夫。無理な時は連絡するからタクシー手配するから、無理して動かないで早く治そうね」
「ありがとう」
「ご飯食べたら一緒にお風呂入ろう」
「一緒に?恥ずかしいよ」
「ちゃんと洗ってあげるから」
竜二は雫の背中を触っていく
「もー!自分で洗うから~竜二さん意地悪ぅ」
「一緒にお風呂は入ったことないもんね、初体験だ(笑)怪我が治ったら温泉でも行きたいね」
「温泉かーでも竜二さんあまり熱いお風呂は苦手でしょ?」
「うん、長い間つかれない(笑)」
雫は竜二と初めてお風呂に入り髪の毛も洗ってもらった
「暑い……」
「だから言ったのに(笑)」
「女の子は髪の毛大変だね」
「長いとね~切ろうかな?」
「いや、長いほうが好き(笑)今度貴志の店に連れていくよ」
「もったいないよー」
「足治ったら、連れていってあげる」
「贅沢だー(笑)春からいいことばっかりで私、浮かれてたのかな~」
「それと怪我は関係ないよ。俺だって雫ちゃんと会ってからいいことばっかだよ。色々なところに一緒に行きたいね」
「わたしがバイトしてるから行けないよね?」
「そうだけど、今雫ちゃんは勉強も大事な時期だからね。結婚したらゆっくり出来るよ。俺も雫ちゃんと生活しはじめて落ち着いてきたしね」
「それまでは遊んでたってこと?」
「えっ……」
竜二は考え込んで黙ってしまった
「ここ何年かはそこまで遊んでる自覚はないんだけどな」
「偉そうにふんぞり返ってたってお友達言ってたもんね」
「雫ちゃんいいって言ったじゃん」
「いいですよ(笑)ただそこに女の人もいたでしょ?」
「まあ、いたかな……でも……」
「わかってます。私を選んでくれて嬉しいです!竜二さん、ありがとう」
「雫ちゃん、俺もだよ。雫ちゃんは俺の風邪の時看病してくれた。今度は俺が雫ちゃんを助ける番だよ」
「私も甘えることを学習したのでじゃあお言葉に甘えます。一ヶ月お願いします」
雫は頭を下げた
「寝ようか(笑)お姫様、運びます」
「ありがとう」
抱っこされた雫は竜二の頬にキスをした