本社ビル

「ありがとうございます。サクラスーパー舟木店内田でございます」

「本社の真中です」

「あっ、部長お疲れ様です」

「お疲れ様です。月末そっちに行きますから」

「はい、何時頃になりますか?」

「三時頃になると思います」

「わかりました」




八月三十一日
サクラスーパー舟木店

内田が外で待っていた

「お疲れ様です」

「お疲れ様です、店長は?」

「店長室にいます」

「引き継ぎは済みましたか?」

「あとは今日締日なので最後に従業員の残業のチェックだけです」

「やり方は教えてもらってますか?」

「はい、あの一応店長に花を用意したんですが、社員からだけなんですけど」

「渡してあげるといいですね(笑)」

「じゃあ、ちょっと社員だけ集めてきます」



竜二は店長室をノックする

「はい」

「お疲れ様です」

「あっ、お疲れ様です」

「荷物の整理はできましたか?」

「はい」

「三沢店の店長はあなたより少し若いですがしっかりしているのでよく行動を見て店長としてやるべきことをもう一度思い出して欲しいです」

「はい」

「失礼します。店長、舟木店の社員一同からです。お疲れ様でした。三沢店へ行っても頑張ってください」

内田は代表して花束を渡した

「ありがとう」


「店長、何かみんなに一言……」
竜二が声をかける



「みんなありがとう。びっくりしました……三沢に行っても頑張ります」

従業員は店長室から出て行った



「三沢店の店長から明日は七時半に来てくださいと聞いてます。遅れないようにお願いします」

「七時半ですか!」

「はい、では私は失礼します」


竜二は部屋から出て店の外に出る

内田が追いかけて走ってくる

「部長、お帰りですか?」

「はい、明日七時半に店に来てくれと言ったら驚いてました(笑)みんな来てるのに」

「そうですか」


「鍵の管理だけしっかり頼みます。秋の店長試験に受かったらちゃんと研修期間も設けるからゆっくり、今まで通りお願いします」

「はい、ありがとうございます」