サクラスーパー三沢店

「部長、お疲れ様です」

「お疲れ様です。明日辞令を出します。舟木店の店長をこちらへよこします」

「店長移動ですか?」


「いえ、ちょっと訳ありで降格させました。もう一度仕事を教えてもらいたいんです。自由に使って構いませんから、九月一日にこちらに来ます」

「わかりました」



夜、竜二のマンション

「ただいまー」

「おかえり、お疲れ様」


「竜二さんもお疲れ様です。あの相談があるのですが……」

「うん、先にお風呂に入っておいで」

「はい」


雫はお風呂から出てソファーに座る

「今日店長からお話があったんですけど」

「うん」

「午後から五時までの人が辞めるらしくて」


「知ってる。書類が回ってきた」

「あっ、そうですよね」


「明日辞令を出す。舟木店の店長を三沢店に行かす」

「ああ、あの言ってた人ですか?」

「うん」


「夏休みなので入れるときに入って欲しいって言われて……」

「いいよ、俺が月曜日休みにさせたからね、長期休みとか土日でも入りたかったら入っていいよ」

「はい」


「無理はしないこと。ちゃんと休憩はとること。いいね?」

「はい」

「お弁当持っていくといいよ(笑)」

「うん」



「雫ちゃん、今週の飲み会にシメで素麺が食べたいな」

「うん、いいよ。ダシ作っておくね(笑)」

「寝よっか」

竜二は雫にキスをして二人で寝室に行く……