次の週の月曜日には雫の家に挨拶に行き快く承諾を得る
帰りの車中
「なんかあっさりオッケー出たな。学生だからもっと反対されるのかと思った」
「やっぱり大手スーパーの息子っていう肩書きがあるからじゃないかな。それに一緒に暮らすなら仕送りしないって言われたから、これから弟にいるし……私もいいって言っちゃったしね。
あっ、バイト代から家賃は払うからね。心配しないで」
「俺は別に家賃もいいんだけど雫ちゃんが気を遣うならと思って……でも無理はしないでよ。ちゃんと無理なら言って」
「はい」
夜
「雫ちゃん、お風呂どうぞ……あれ?」
寝室を覗いたがいなかった
(部屋?)
コンコン
ドアを開けた
「雫ちゃんお風呂空いたよ、どうぞ」
「あっ、はい」
雫は浴室に向かった
竜二は本の間に通帳を挟んであるのを見付ける
(ごめんね、雫ちゃん)
竜二は雫の通帳を見た
(仕送りがなくなるってことは……携帯代と、定期もしてるのか。雫ちゃんしっかりしてる……バイト代から家賃を引くとあまり残らないか……俺が1日減らしたし)
竜二はリビングで考えた
(生活には困らないが……春まで様子みようか……)