ドアを開けると受付の人から声をかけてきた



「あっ少々お待ちください、先生ー」

母が奥から出てくる

「後はお願いね」

「はい」



母は自分の部屋に入っていく

「父さんと食事した?」

「うん、寿司屋行った」



「若宮雫です」

「よろしくね、どうぞ座って、で?」



「彼女です。二十一才の大学生、先月から一緒に住んでます。以上、後は親父から聞いて」



「何よ、その言い方」

「だって同じこと何回も聞かれたくない、本当は一緒に紹介したかったのに」

「ワガママな息子でしょ?苦労するわよ?」

「昔の俺とは違う」



「竜二さんはワガママではありませんよ、とても可愛がってくれます。優しいです」



「竜二がねー、オレオレじゃないのね?」

「もう、過去のことだよ」



「ちゃんと私の意見も聞いてくれます。私のほうが贅沢な生活させてもらっていいんでしょうかって思います。申し訳なくて」



「いいのよ、竜二に甘えておけば……若い貴方だから甘えたいし、甘やかせたいのよ、竜二の自己満足なんだから」

「竜二さんの自己満足?」


「そうよ、竜二はね大学までは結構お金も使ってたんだけど自分が働き始めてやっとお金の有り難さがわかったのか急に使わなくなってね

その竜二があなたにお金を使うんだからあなたはよっぽど好かれてるのよ」



「でもお部屋も私の為に模様替えしてくれてこの間の誕生日にも浴衣とエステとパジャマと指輪もあっ、今日のワンピースも……頂いてばかりです。申し訳なくて」



「それは初めての誕生日だったから喜ばせたくて……夜もお祭りで安く済ませたし、雫ちゃんが遠慮しすぎなんだよ」



「だって生活水準が違うすぎるもの、だから私なんて竜二さんの隣にいていいのかなって思うんです」



「いいのよ、そういう生活に慣れていけば……私だって子育て落ち着いてヨガ始めてはまっちゃって教室開くためにお父さんにお金借りて今は返したもの。

自分がしっかりしてれば贅沢な生活しても締めることろは締めるの。じゃないと浪費家になったら困るわ。

竜二はね、一番浪費女が嫌いだもの」



「だから雫ちゃんには俺の財産を預けられるって言っただろ?俺はプレゼントとか、食事には連れていっても、調子に乗ってねだる女は嫌いだからね、でも雫ちゃんのおねだりは全然聞くよ、好きな子の頼みだもん」


「竜二さんがそれはお金持ちってオーラを出してるからいけないんだよ」