竜二がマンションに帰ってきた
鍵を開ける音がしたので雫は玄関に走っていき竜二に飛び付いた
「うわっ、びっくりした!」
「ごめんなさい、朝……」
「全然構わないよ。何?泣いてるの?」
竜二は飛び付いてきた雫をゆっくり床におろす
「昨日は疲れてたし、身体も無理させたからゆっくり休んでていいんだよ?買い物まだならこれから行く?」
「買い物は行ってきました。指輪を落としたらどうしようと思ってドキドキしながら行きました」
「緩いかな?今度なおしに行こうか」
雫は首を横にふった
「起きたら竜二さんいないから昨日のことは夢かと思って悲しくなったんです。でも指輪あったから現実だって嬉しくなって」
「忙しい感情だなー(笑)」
二人は寝室に向かう
竜二はスーツを脱ぎ、雫の服も脱がしていく
「明るいのに恥ずかしい」
「雫ちゃんがよく見える」
「やっ、見ないで下さい」
雫は自分の顔を手で隠した
「手のけないとキスできないよ、欲しくない?」
雫は手をのけた
竜二は雫にキスをし、そのまま抱いていく
抱き合った後、雫は竜二の身体にべったりひっつく
「どうした?なんか急に甘えたになったな」
「わかりません。私、どうしたんでしょう、離れたくないです」
「俺としては嬉しい(笑)俺は結構甘えん坊だと自分で思うところはあるけど」
「竜二さんが甘えん坊というのは最近わかってきました」
「雫ちゃんの前だけだよ……友達の前でもカッコばかりつけてた。仕事も必死だったし、早く認められないといけないし、この年で部長なんて昇進する度に煙たがる人もたくさんいたし
悪口も耳に入ってきた。同時にお世辞いっぱいで近付いてくる人も……やっと自分を見せれる相手を見つけたんだから」
雫にキスをする
「そういう悪く言う人はちゃんと竜二さんのことを見てない人なんです。ちゃんと見てる人はついてきてくれます。山口さんだって真木さんだって……竜二さんの為に動いてくれてるじゃないですか。
他にも本社にも店舗にも沢山いますよ。私も含みます。竜二さんについていきます(笑)」
雫をぎゅっと抱き締める
「私も……ずっと甘えたかったのかも……弟出来て今まで私に両親はかまってくれてたのに急に弟中心の生活になって、母も調子が悪くて私がしっかりしなきゃってずっと思ってきました。
昨日抱いてくれて竜二さんに触れることができて私も甘えていいんだって解放された感じです。生活自体は最初から甘えてますけど(笑)」
「もっと甘えていいよ。そして俺はもっと甘やかせたい(笑)」
「はい」