「俺が同棲しようと言った時ね、やった~とか家賃浮く~とか雫ちゃんは思わなかったでしょ?さっきも逆に払うっていってくれた。俺の選んだ子は間違いじゃなかったと思ったよ。

それが俺の財産を預けていいと思った理由。模様替えも雫ちゃんと生活する為に明るくしたかった。

他の人が寝たベッドに寝させたくなかった。最初に寝さしてしまったのはごめん」



「あれは私が酔ったからで竜二さんのせいではありませんよ」


「食費として給料日に10万渡すよ」

「多いのでは?」

「足りないだろ?全部入ってるんだよ?クリーニングも酒もお米も水も、重いのは俺も買い物ついて行くからね。足りなかったら言ってね」

「わかりました」

「お盆の忙しい時期が過ぎたら雫ちゃんの家に挨拶に行きたい。順番が俺いつも逆だね(笑)同棲を認めてもらいたい」

「は……い」

雫は涙が溢れてくる

「ごめん、俺の勝手な考えだけ押しつけて強引だったかな?よくやっちゃうんだよね」



「いえ、そんな風に思っていてくれてたのが嬉しくて……昨日友達に竜二さんのこと話したんですけど、年も離れてるし遊ばれてるんじゃないの?って……

別れて住むとこなくなったらどうするのってカッコいいなら美人な彼女がいるはずって、家政婦と思われてるんじゃないのって言われて本当にそうだったらどうしようって」




「俺がどんどん早く進めていくから不安になったんだね。ごめんね、家帰ると雫ちゃんがいなくて寂しく思うようになっちゃってね、我慢できなくなってきたんだ。家政婦なら金払って雇うよ」



「ぐすっ、そうですね、生活のレベルが違いすぎてどうしようって」

「浪費家だったら俺つきあわないよ。意外?」

雫は頷く



「今の車は自分で貯めて買ったよ。これからは雫ちゃんとの生活の為に頑張って働くよ」

「無理は駄目です」



「ついでに言っとく。この間家で仲間が来たとき元カノがいた。大学卒業してお互い忙しくて自然消滅したんだけど俺の中では終わってるんだけど次の日イヤリングを取りに来た」

「あっ」

「追い返したよ。でも職場に来て仕事させてくれって訪ねて来て、それを後輩に任せた」

「夏祭りのイベントですか?」

「そう、だからこれからも仕事として、大学の仲間として会うことはあるけどもう俺には雫ちゃんだけだからね。今までの元カノとも同棲まではしたことないから」



「はい、わかりました」

「必死すぎた?(笑)」

「竜二さんは可愛くて(笑)あっ言っちゃった」

「俺、可愛いなんて言われたことないよ?」



「私にはそうなんです(笑)明日アパートの解約に行ってきますね。これからお願いします」

雫は頭を下げた

「こちらこそ、夏祭り一緒に行こうね」

「はい!」



竜二は雫の顎を持って軽いキスをし、もう一度長いキスをした