竜二はマンションに着替えに戻った

竜二は玄関をあける

「雫ちゃんいる?」

「はーい」


浴室から声がした

「シャワーしたい、暑い」

「どうぞー」

「一緒に入る?」

「やだー、竜二さんたら」


雫は浴室から出ていった

竜二が出てくると新しいスーツが置かれていた

(さすが雫ちゃん(笑))

「お昼は家で食べますか?」

「うん、食べる。十二時半に出る」

「用意しますね」


竜二はダイニングテーブルに座った

「無事終わりましたか?」

「まあ、なんとか……掃除の人がいなくて床掃除してきた」

「えー、それはお疲れ様です」



竜二は舟木店の出来事を雫に話した



「どうぞ」

「素麺か、いいな、雫ちゃんは?」

「食べますよ。でももう少ししてからにします。少し早いので」


「旨いもの食べたら少し落ち着いた」

「よかったです。そこだけが竜二さんの店舗じゃないですもんね。切り替え大事です」

「雫ちゃんが居てくれてよかった」

「(笑)暇ですから~」


玄関で雫は見送る

「じゃあ行ってくる」

竜二は自分の頬を指でトントンと指す

「あっ、チュッ、行ってらっしゃい」



お返しのキスも雫は唇にもらい、竜二を見送る

(不意打ち……カッコいい)