竜二のマンション
仕事から帰り風呂から上がって冷蔵庫を開ける
「おっ、焼きナスじゃん。ビールがすすむ(笑)雫ちゃんのおかげで家飲みが楽しみだ」
十時前に鍵の音がする
「おかえり」
「ただいまです。お疲れ様です」
「雫ちゃんも呑む?」
「そうですね、じゃあシャワーいいですか?」
「どうぞ~早くね」
(ご機嫌さんだ(笑))
雫はシャワーから出てきて冷蔵庫に向かう
「俺のも~」
「はい、おつまみはまだありますか?」
「あるー」
「はい、どうぞ」
雫は竜二と自分のコップにビールを注いだ
「じゃあ、乾杯」
「いただきます」
「焼きナス最高!」
「よかったです(笑)」
「はい、あーん」
「もう少し小さくしてください」
「わかった、このくらい?」
雫はパクっと口に入れた
「美味しい?」
「はい」
「呑んで、呑んで」
(なんか嬉しそうだな)
「この間の夏祭りの企画通ったよ」
「そうなんですか?よかったですね」
「後輩がね、俺との共同企画にしてくれてたんだ」
「いい後輩さんですね」
「うん、でね日にちが八月四日なんだ。俺ね夏休み取ったの、だから雫ちゃんもバイト休んで欲しいな」
「えっ、お休み取ってくれたんですか?お仕事終わってからでもよかったのに。それか別の日にでも」
「だって、初めての雫ちゃんの誕生日なのにゆっくり祝いたいし、夏休みもとらなきゃいけないからね」
「じゃあ、お休み取りますからお祭り一緒に行きましょうか?」
「いいの?ちょっと気にはなってるんだよね、急だったから」
「私こそ竜二さんの隣を歩いてていいのかなって……部長がプライベートで彼女と来るってバレるじゃないですか」
「別に構わないよ。雫ちゃんとのこと隠すつもりないし、決まり!一緒に行こう」
「ありがとうございます」
二人はコップを合わせた