本社ビル

電話が鳴る

「真中です、はい、つないで」


舟木店の店長からだった

「おはようございます」

「おはようございます。今から伺ってもよろしいでしょうか?」

「体調は大丈夫ですか?」

「はい」

「ではお待ちしてます」


ドアを開ける

「今から舟木店の店長が来るから通して」

「はい」



一時間後

「失礼します」

ソファーにうながす

「体調を崩すのは仕方ありませんけど、やるべきことはやってもらわないと困りますが……」

「はい」


「エアコンの掃除は何故してないのですか?」

「会社がなくなっててどこに依頼しようかと思ってたらどんどん日がたってしまってました」

「私か課長に言ってくれればいいものを……レジの故障は?」

「回せるかなと」


「必要な台数だから設置してるんですよ、その分お客様を待たせることになります。必要ないなら言ってください。撤去して品物置く方がいいですから」

「はい、必要です」

「明日のことは聞いてますか?」

「はい、開店時間の変更と朝の草引きです」

「明日は店開けるときにはしっかりと頭を下げてくださいね。明日は私も行きますから」

「はい」


「レジは修理するよう手配済みです。もういいですよ」

「はい、失礼します」


竜二は店長を帰した


真木が入ってきてお茶を片付ける

「部長」

「ん?」

「おとがめなしですか?」


「まあこれから改善されなければ考えるよ」

「最近お優しくなりましたよね」

「そうか?」

「お帰りも早いのでプライベートの充実ですかね?」



「そうだなー、今まで必死にやってきたからね……心に少し余裕が出来たかな」

「今日も早く帰りますか?(笑)」

「そうだな、早く帰れるように仕事終わらすかな(笑)明日は早いし、頭下げないといけないしな」



コンコン

真木がドアを開ける

「失礼します。部長、企画通りました」

「そうか、よかったな」

「これから進藤さんとこに行ってきます。大至急話を進めたいので」

「頑張れよ」


「あの、日が決まったので先に報告に来たんですが……」

「いつだ?」


「八月四日です」



真木は竜二を見る

「その日夏休み取ってるんだよ」

「えっ、そうなんですね」

「うん、まあトラブルとかあったらすぐ電話くれ、なるべく近場にいるようにするから」

「はい、また当日までに相談にきます。じゃあ行ってきます。」