竜二のマンション

家に帰るとシャワーを浴びてビールと酢豚を食べる


(雫ちゃん……会いたい)

ソファーでウトウトしているとメールの音で目が覚めた


‘酢豚食べましたか?’


(もう九時過ぎか……)

電話のボタンを押していた

「あっ、お疲れ様です。家に帰ってますか?」

「うん、今日は夕方からバタバタして、さっき帰って酢豚食べたよ。スープもありがとね」

「いえ(笑)」



「会いたいと思ってて連絡きたから電話しちゃったよ」

「そうなんですね、大変でしたね」

「うん、そうなんだ」

「お話聞きに行きましょうか?」

「えっ来てくれるの?」

「私、もう夏休み入るんで昼間は暇ですから遅くなっても大丈夫ですよ。明日何か作る予定だったので」

「来て!」

「(笑)はい、あと十分ほどで着くと思います」



雫は鍵を開けて入ってきた

「あれ?」

ソファーで横になっていた

「竜二さん来ましたよ」

バックを下ろしてソファーの前にまわる

「風邪ひきますよー」


竜二は雫を引っ張り抱き締めた

「キャッ」

「びっくりした?」

「はい、びっくりしました。どうしました?」



「舟木店知ってる?」

「はい、場所は知ってますよ」


竜二は今日の舟木店での出来事を話した

「それはひどいですね。店長さんがどうしてそういうずさんな事をしたかですよね」

「そうなんだよ。ベテランなのに」

雫を後ろから抱き締めてソファーに座っていた

竜二はウトウトし始める

「竜二さん?」

「ん?」

「眠たいなら寝てください」

「んー雫ちゃん一緒に寝て」

「でも、バイト先から直接来たので着替え持ってきてないです」

「シャワーして俺の服着ていいから」

竜二はあくびしながら寝室に入っていく

「じゃあ、お借りします」

寝室に行くと竜二は横になっていた

「早くね……」