大型家具店
「何買うんですか?」
「カーテンとソファーと絨毯、カーテンは寝室は変えたけどリビングは陽が当たるから厚めのがいいから、ここで買うつもりだった。ソファーも座ってみて」
「私、ソファーなんてあまり……よくわからないです。座椅子しかないので」
「だから座って確かめるんだよ」
二人は順番に座っていくと店員から声がかかる
「いらっしゃいませ、真中様」
「ああ、店長。今日はソファーとカーテンと夏用のラグを買いにきたよ」
(すごい、顔パスで店長自ら……竜二さんてすごい人なんだな)
「全部配達して今あるもの持って帰ってくれる?」
「かしこましました。何からお探ししましょうか?」
「じゃあ、絨毯から。雫ちゃん行くよ」
「はい」
「夏は素足で気持ちいいのがいいな」
「今はスリッパですよね」
「うん」
「真中様、広さは全面にいたしますか?」
「雫ちゃんどうする?」
「言ってもいいんですか?」
「いいよ」
「えっと、ダイニングでスリッパ履きたいのでリビングもスリッパがいいです。ソファー周りだけ夏用のラグがあれば……」
「じゃあソファーの大きさによって後で決めよう。ソファー前に床に座れてソファーにもたれるくらいだよね」
「はい!」
「じゃあカーテン行こう」
三人はカーテンコーナーへ
「中の遮光カーテンはしっかりしたものがいいです。あっこれ夏らしい水色でグラデーションになってる」
「じゃあ、これで(笑)」
「はい、カーテンは今のを冬に使われますか?」
「いや、また冬は見にくるよ」
「かしこまりました」
「サイズはわかってるよね?」
「はい」
「雫ちゃん、ソファー行くよ」
「はーい」
「明るい方ですね(笑)」
「だろ?一緒に住むんだ。だから明るく模様替えしたくてね」
「レザーはやっぱり高いですね。掃除はしやすいですけど」
「レザーでいいよ。少し明るめで茶色かアイボリーとか、黒以外でね」
「ソファーに竜二さんが一番座るんだから決めてください」
「横になれて雫ちゃんに膝枕してもらうくらいの大きさが欲しいな」
「もう~こんなところで、恥ずかしいです」
「これくらいかな~」
「はい」
「じゃあラグも明るい色のものを」
「これくらいはいかがでしょう?」
「いいかもです」
「ありがとうございます。真中様、配達はいつにいたしましょうか?」
「雫ちゃん、来週の予定は?」
「来週は日曜日の昼間なら大丈夫です」
「じゃあ、それで」
「かしこまりました」
二人は店を出た