竜二のマンション

「沢山買っちゃいましたね」

「うん」

「片付けますね」

「手伝うよ」



「ダイニングは私が片付けます。真中さんは寝室のカーテンとシーツの交換をお願いします」

「はーい」

雫と二人で笑いあった

竜二はカーテンとシーツを外してリビングに持っていき畳む

「真中さん、早いですね」

「雫ちゃん」

「はい?」

「俺の下の名前知ってる?」



「あっ、そういえば……ごめんなさい確か回覧に書いてあったのに」

「竜二」


「はい!竜二さん、では物干し買ったので布団干しましょう。シーツとカーテンはクリーニングに出して予備で置いときましょうね」

「あっ、いつもスーツとか出してるクリーニング店でいいのかな?カーテンとか出したことないけど」

竜二はクリーニング店のカードを見る

雫も除き込んだ

「あっ近くですね、帰りに出しておきます」

「じゃあ、封筒にお金いれておくよ」

「はい、お昼にしますか?」

「うん」



二人は一緒にパスタを食べる

「美味しい!」

「今日は茹でて市販のソースかけただけですよ(笑)」

「雫ちゃんと食べるっていうのがいいんだよ」

「それなら私もです。いつも一人で食べているので(笑)」

「明日は空いてる?」

「はい」

「今日の夜にね、大学時代の友達と飲み会があるんだ」

「久しぶりですか?」


「そうだね。でね、明日二日酔いになると思うんだ。だから何か消化のいいものを昼に食べたい」

「朝は?」

「寝てるはず(笑)」

「何にしますか?」

「この間の鍋焼きうどんが食べたい。今日土鍋買ったし」

「はい(笑)」


「多分一人泊まると思うから雫ちゃんの分と三人分用意してきてね」

「はい、わかりました」

「これ、渡しておく」

「えっ、これは……」


「合鍵というかカードね、ドアにかざして、あとエントランスの番号」

「こんな大事なもの預かっていいんですか?」

「うん、当然。一緒に住みたいって言っただろ?明日寝てるかもしれないし、これで入ってきて」

「はい、大切にお預かりします」


雫は頭を下げた

「さて、もう少し片付け頑張るかな」

「はい!」




三時間後

「雫ちゃん、そろそろ時間だよ」

「あっ、もうそんな時間ですか?」

「半日じゃ全部は無理だね。でも寝室明るくなった」

「ですね」

「窓もほとんど開けることなかったからな」

「換気は大事ですよ。じゃあ私クリーニング寄って帰りますね」

「うん、気をつけて」

「はい、竜二さんも楽しんできてくださいね」

「うん、明日よろしく」