「先週……熱出してしんどそうなの見て……ついていてあげたいって思いました……とても心配でした……」

雫は涙ぐんだ

「もう、無茶な仕事の仕方しないで下さい、ぐすっ」


涙を手でふく


「わかった。無理はしない。もう若くないと自覚したから(笑)」

「(笑)まだ二十代なのに若いですよ」

「じゃあ、買い物しよう」


竜二は雫の少し残った涙を指でぬぐって車から降りる




店内を見て回る

「あの、炊飯器が欲しいです。ご飯炊けません」

「(笑)そうだね、電化製品は帰りに買おう。別に俺は雫ちゃんを家政婦みたいにするつもりは全くないからね。ちゃんと俺も手伝うし、ただ少しでも一緒にいたいから同棲したいってことだからね」

「わかってます。でも料理は私の担当です!」

「まかせる(笑)急に引っ越しは無理だから徐々にね、生活スタイルもいきなり変えると疲れるし」

「はい」

「食器と鍋類から揃えていこうか?」

「はい、でも……お金かかりますよ?」

「お金のことは心配しなくて大丈夫、それなりに稼いでます。何でも欲しいもの買おう」

「大手スーパーの部長ですもんね(笑)」


竜二は雫の頭をひきよせる

雫は真っ赤になった


「あの、ここお店……」

「嬉しくて(笑)帰りにスーパーも寄ろうね」

「はい」



二人は生活用品をたくさん買って炊飯器を購入し、スーパーで食材を買って帰った