雫は部屋を出て買い物に出掛けた

ゆっくり冷まして粥を口に運ぶ


(うまい!はあ、疲れがでたのかな)


ピンポーン

竜二はエントランスを開けてドアの前で待つ

足音がして玄関を開けた

「おかえり」

「ただいまです」


ダイニングに食べた食器が置かれていた

「食べれました?」

「うん、美味しかったよ」

「じゃあ薬飲んで横になりましょうね」



買ってきた薬を開けて竜二に飲ます

「雫ちゃん、横にいて」

「はい」


竜二はベッドに入るとすぐ眠ってしまった



(ふふっ、可愛い)


竜二が眠りについたので雫はダイニングに戻り片付けを始める


(炊飯器がないんだよね。本当に家で料理しないんだな。パックのご飯持ってきて正解)

グゥと雫のお腹の音も鳴った

「もうお昼過ぎてる。私も食べなきゃ」

持ってきたうどんを食べ部屋の掃除、お風呂、トイレ、洗濯と家事をこなしていく

「洗濯物干すところがない。あっ」

お風呂を覗いた

「これが浴室乾燥かー、初めて見た。パンツとか靴下は?」



雫は洗濯機を見る

(乾燥ってボタンがある。でも勝手に押して壊したら大変、あとで聞こう)

リビングに本や服、ビールの缶やお弁当の容器にスーツも出しっぱなし

(あれから一ヶ月でこんなに散らかって……忙しかったんだろうな)


スーツを寝室に持っていきそっとクローゼットを開けてハンガーにかける

竜二の顔を見る

(熱……少しは下がったかな?)


そっとおでこに手をあてた

竜二が目をあける

「あっ、ごめんなさい。起こしちゃった。どうですか?」

「よかった。まだいた」

「はい、まだいました(笑)」

「薬が効いてきて少し楽になったよ」

「あの、洗濯したんですが下着とか靴下はどうされてますか?」

「乾燥機」

「使い方がわからなくて」

「電源入れて乾燥押してスタートで」

「わかりました」