「えーーー!」

雫はパジャマを着て部屋へ書類を取りに行き竜二に見せた

「大事なとこ見落としてて、もっと調べればよかった」

「これってうちでもいいんだよね?」

「あーー!そうね」

「じゃあ、うちに入社して三年たったら受ければいいよ。あ~もっと俺も調べとくんだった。開発部の管轄だからな、ベテランばかりだから俺が入社してから書類も発行したことないや」



「ごめんなさい。就職のお世話までまた甘えることになっちゃって」


「雫ちゃんの役に立てるなら何でもするよ。でも一つだけお願いがある」

「うん」

「結婚はすぐしたい!といってもまあ準備もあるし卒業頃に……」

「えっ、でも働かなきゃ……」



「子供は雫ちゃんの資格がとれるまで我慢する。我慢て言い方もよくないな(笑)んー雫ちゃんの資格をとるってことをまず優先してほしい」



「でも、もし仕事辞めたらあまり使わないかもだよ」


「それはその時によるし、仕事やりたかったら産休とって会社に残ってもいいし、別の会社で働いても構わない。雫ちゃんはまだ若いんだからやりたいことやって構わないよ」



「そんなこと言ったら竜二さんだってやりたいことなかったの?会社継ぐって高校生で決めちゃって、お兄さんのこと羨ましくなかった?」



「そうだなー、兄貴が継いで俺は就活もせずに親父の会社入って営業でもするかなってくらいしか考えてなかった(笑)」

「この間お兄さんと一緒に仕事したかったって言ってたじゃない」


「いつ?」

「お兄さん来た日、泣いてたよ。やっぱり覚えてないんだ」


「覚えてない……でも、もうそれは叶わないからいいんだよ」

雫を抱き寄せる

「夢のある兄貴が羨ましかったかな(笑)今の俺は雫ちゃんと楽しい家庭を築くことが一番だな」



「……竜二さん、私幸せだよ」

「俺だってだよ、よし!でもそうなったら結婚に向けて動けるし、やる気もでる!」



竜二は雫の身体を触り始めた

「ちょっと、こそばい。やる気ってこっち?」

「んー、色々だよ(笑)チュッ」



雫は竜二に抱かれた後眠りについた




(結婚までのスケジュールを組まないとな……年明けたら実質一年てとこか。兄貴のスケジュールもあるから早いほうがいいな。年明けたら動こう)



雫の寝顔を見て頬を触る

雫はピクッとなった

「うーん」


(ふっ、可愛い……)