酒専門店に車を停めた

男二人は酒を探し、雫はおつまみコーナーへ

「兄貴、日本酒でも呑む?」

「いいな」

雫が合流する

「竜二さん日本酒呑めるの?今まで呑んだの見た事ないけど……」

「お正月に少し呑むよ」

「俺、払ってくるよ」

雫の買い物かごも持って兄はレジに並ぶ



「あっ、すみません。お店も出してもらったのに今度は家に呼ぶんだからこっちが出さないといけないんじゃないかな?」


「真中家は上のものが出すって決まってる」

「竜二さんはじゃあ出さないの?」

「うん、雫ちゃんにしか出さない」

「それで私に出さしてくれないの?」

「うん、だから俺は誰にも逆らえないの……わかった?一番下の立場だから」



「佐和子さんも受け取ってくれないのわかったかも」

「もう母さんの中では娘同然だからね」

「私がでも社会人になって最初の給料で食事に行くときは私に出させてよ。絶対ね」

「わかったよ、約束する(笑)」

雫は竜二と手をつないで店を出た