韓国料理店の中
「母さんとは何処にランチに行くの?」
「教室の近くになるので店は限られてるんですがカフェとかパスタが多いですね」
ビールとノンアルコールビールが運ばれ三人は乾杯する
「く〜、旨い。ビールは俺は日本のがやっぱり好きだな~」
「ワインが多い?」
「そうだなー、ヨーロッパが多いからな、和食が恋しくなるよ。二人は食べ歩きしないのか?」
「雫ちゃんの料理食べだしたら外で食べなくなったね」
「いつも、美味しいって食べてくれるから作っちゃいます(笑)」
「家呑みか……」
「そう、もう呑んだらすぐ寝たくなってきてさ、年を感じる。クリスマスにでもどっか食事行く?」
「バイト休めないよ。忙しいのに」
「雫ちゃんは真面目なんだね(笑)」
「そこがいいんだよ(笑)まあ、テニスの忘年会あるしな」
「そうだね」
「お前らまだつるんでるんだな」
「今一番人数多いかな。でもこれから結婚する奴出てきたから減るかも」
「あー、仕事も落ち着いてきたし独身気分を味わっとこうって年齢だよな」
「そうなんですか?」
「まあ、俺の友達もだいぶ既婚者増えてきたからあんまり集まらなくなったな」
「それは、兄貴が日本にいないからだろ?」
「それもある。で帰っても連絡しないから(笑)」
「それは連絡しようよ(笑)」
「面倒になってくるんだよ」
「俺らは順番に幹事が回るから多分集まるんだろうな」
「そうなんだ」
「うん、今度は祐介かな」
「へぇ、あっ辛っ、でも美味しい。キムチもつけてみたいな。これから白菜安くなるし」
「それでキムチ鍋しよっか?」
「うん!」
(仲のよいことで……)
兄はニヤニヤしながら二人を見ていた
「お肉も美味しい。お野菜も」
「沢山食べていいからね」
「はい!おいし!」
「お前らいつ結婚するの?」
「まだ日は決まってない。とりあえず卒業を目安にかな」
「決まったらすぐ知らせろよ。仕事入ったらキャンセルできないからな」
「うん」
三人は店を出た
「どうする?家にくる?模様替えしたよ」
「へぇ、それも雫ちゃんの為?」
「勿論!」
「じゃあ、久しぶりに寄ってみるか」
「竜二さん、ビールしかないよ。他のお酒呑みたかったら買って帰らなきゃ」
「じゃあ、どっか寄ろう」